姫路市S＆S邸2世帯へのリノベーション（自邸）
築22年目の大手ハウスメーカーの木造住宅を4世代同居のための2世帯住宅にリノベーション
リノベーション前 リノベーション後
1階には祖母と親の世帯とし、祖母介護のためトイレを増やし、既存トイレは広く、浴室段差解消、短縮動線の確保などを実施。
窓ガラスを断熱性能の高いペアガラスへ入れ替え、屋根と外壁を塗装、などの建物外皮の簡単なメンテナンスをしました。
床下のシロアリ調査実施、太陽光発電は予算ができてから搭載しました。
2階は子世帯で、1階階段付近に専用玄関を増設し鍵付の扉で完全分離も可能な間取りにしています。
2階は内部フルリノベーションのため、壁天井はすべて断熱材をセルロースファイバーに入れ替え、無添加住宅のオリジナル漆喰で仕上げています。室内の間仕切りや扉はほとんどとっぱらい、風呂キッチン洗面等水回り一式増設。メイン空間の床はタイルに床暖房を採用、サブ空間にはコダマテクノのタモフローリングを採用しています。
平成5年新築の物件のため新耐震基準の建物で耐震補強はしていませんが、次のリノベーションのタイミングで制震金物での補強は実施予定です。
リビング
元々は子供部屋6帖が2部屋があった場所。西面の窓は塞ぎ、壁掛けTVや壁面収納を設置してインテリアアクセントに名古屋モザイクのスティックストンを張りました。
エアコンは夏しか使わないので、夏以外は壁面収納と一体的に扉で隠しています。造作家具はメープルで統一。
間接照明は調光タイプを使うことで生活シーンに合う明るさに自在に変えられます。
モルタル調のマットな肌触りの平田タイルのエクストリームを床に張り、ガス温水床暖房を設置しています。冬は床暖房のみで過ごしますが、床暖房のない部屋では年に数回エアコンを併用することもあります。
キッチン
家具カウンターのようなオーダーメイドキッチンを間取りの中心に配置し、キッチンに行くための無駄動線をゼロにしました。元々階段を上がってすぐのホール空間だった場所に設置しています。
身長が低いため吊り戸は床から1.4m下端と低く設定し、使いたいものがすぐに出せて、すぐに片づけられるベストポジション。
親世帯に料理は頼っているため自炊頻度が低いことや、家具的なデザインにこだわり、レンジフードは使わず一般的な天井付け用換気扇を吊り戸の一部に組み込んでいます。
ダイニング
東向きの窓に面して朝日が差し込む明るいダイニングにしました。
2階の間取りで配置にこだわったのは南側のリビングと、この東向きのダイニングです。
朝が弱い家族なので、明るい朝日を浴びることで心も晴れやかに一日をスタートする手助けになります。
食器や食材収納は自炊頻度が低いので少なく、必要最低限な分だけコンパクトに造作した壁面収納に片づけています。使いたい場所に、使うものだけ収納。2年間以上使わないものは捨てることで、少量の収納量でも十分です。
トイレ洗面脱衣室
トイレは洗面脱衣室と一体で仕切りは設けていません。
入浴前のトイレ、朝の身支度のトイレ、胃腸炎のとき、子育てにおいてのみではなく、生活の様々な場面において家族にとってはとても使いやすく、床掃除しやすく何かと手間が省けました。
人工大理石の洗面カウンターは、元々1階の洗面室に設置していたメーカー品のカウンターだけを外し、且つ長さも納まりよくカットして再利用しています。
腰壁部分はモルタル仕上げです。
クールなインテリアでありながら、床暖房が入っているので温かい空間です。
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